月別アーカイブ: 2014年6月

finger scale

前回は尺寸についてでしたが

「竹尺なんて持ってないわいっ!!」

…と、思われた方も多いはず。

いえいえ、持ってますよ?

まず手をご覧下さい。

人差し指を第二関節から曲げて、コの字にします。

その第一関節から第二関節の長さ=約一寸です。

(個人差もありますが。)

次に人差し指の第二関節から指の付け根のごつごつした骨の部分(中手骨頭 チュウ
シュコツトウというみたいですよ!)までの長さ。

はい、これが約二寸です。

今度は親指と人差し指を直角にして、L字の二等辺三角形をつくってみましょう。

できましたか?

親指の先から人差し指の先を結んだ長さが約五寸となります。

そのまま二等辺三角形を想像しつつ、

親指側の短辺が約三寸。

人差し指側の長辺が約四寸です。

いかがですか?

尺寸は人の体が基準となっているんですね。

以上、尺寸の小ネタでした。

明日から使えそうですね!

bamboo scale

はい、こんにちは!
「いきなり夏か!?」と思わせる暑さが続きましたね。
今年も例年通り異常気象のようです。
 
さて、今回のブログ内容は表具師が普段使っている道具について…ツラツラと書いていこうかと思います。
 
 
これ↓ なんでしょうかね?
image001.jpg
一度くらい目にしたことはあるかもしれません。
「竹尺(たけしゃく・たけじゃく)」といいます。
 
表具師が寸法を測る時に使用します。
読んで字の如く、竹製の物差しです。
 
 
image002.jpg
数字が記入されていません。
右から、左から、途中からでも測れます!
image003.jpg
 
単位は、小さい方から
厘(リン) → 分(ブ) → 寸(スン) → 尺(シャク)となります。
 
五厘 〈 一分 〈 一分五厘 〈 二分 〈 二分五厘 〈 三分 …
 
黒丸が五分。五分の倍が一寸。
赤丸が五寸。五寸の倍が一尺。
 
写真の竹尺は一尺差しですが、三尺差しや六尺差しなんかもあります。
 
次に尺寸をcmに換算してみましょう。
 
五厘は約1.5?。
一分は約3?。。
一寸は約3cm。
一尺は約30・3cmです。
 
 
 
長く尺寸を使っていると、日常生活でセンチの感覚が鈍くなってきます。
 
「4cm間隔で…」 (?。あぁ、一寸三分ね。)
「50cm幅の…」 (えーと、、一尺六寸五分ぐらいか。)
 
これ、表具師あるある!だと思うのですが、どうでしょう?
 
こんな感じになってくると、もう、あれですね…
 
『尺寸の世界へようこそ!!』
 
 
もう少し尺寸の話続きます。